前回のブログで私が不妊治療に通ったところのクリニックの先生がレジェンドということを少し書きましたが・・・↓↓
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何がスゴイかって患者のモチベーションを上げるテクニックがすごいんです!
もしかしたら先生自身はそれをテクニックとも思わず自然体でやっているのかもしれませんが。
これは前回のブログでも書きましたが、紹介元の情報提供書くらいはみていたと思いますが、まだこのクリニックで採血も内診もしていない状態での、この地震満々の発言です。
きっと、不安いっぱいでクリニックにきている患者さんを元気づける為の言葉なのかもしれませんが、そう簡単に言える言葉ではありません。
きっと先生は その先の治療を全力で診ていきます! という宣言だったのでしょう。
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開院 朝7時→→閉院 夜1時 先生休憩なし?を、年中ほぼ無休
このクリニックでは、朝の7時から採卵をして9時からは一般診察や処置に入ります。
まだ街も人通りが少ない時間にクリニックが開いているのは不思議な感じです。
採卵の時は朝一で採卵し、午前中はそのままクリニックのベッドで休んで落ち着いたら診察室に戻るスタイルでした。
私は早起きによる眠気で本気で寝ていました(汗)
しかし、私より前に出勤している先生はその間もフルで診察しているのです。頭が下がります。
閉院は、患者さんが終わり次第なので早い時は8時くらいに終わるときもありましたが、私がおそらく最後から2.3番目で待っていた時の最高時間が夜中の1時だったのです! こんなに遅い時間になっても先生の診察は丁寧で質問にもきちんと答えてくれます。 どうしてこんなに遅くなってしまうかというと、先生が処置に入っている間は診察がストップするからです。
人工授精や体外受精の胚移植、緊急で流産の処置が入ることもあります。
いくら待てど診察番号が進まず、やっと再開したと思ったらまた“ただ今 処置中です”のテロップに切り替わり・・・あと5番なのにそこから2時間待ちもざらです。
でも、みなさん嫌な顔せずひたすら待っています。
それは、お互い様という事を知っているからです。
自分の番がきたら先生に色々相談したいし、自分が処置を終えて待合室に戻ると溢れんばかりの人になっていて申し訳ない気持ちになったり。
何より先生の人柄に魅かれてきている人達なので、自然と優しい人柄が移っているような感じも受けました。
クリニック近くのプールに診察が終わったあとに行って泳いでいると初診の時に話してくれました。それは体力づくりの為ですが、この体力づくりは完全に自分の為でなく患者の為です。風邪もほとんどひいたことはないと言っていましたが、なぜ初診でその話をしてくれたか?それは私達を安心される為なんです。その時は、「先生お元気ですねー」なんてくだらない返事をしてしまいましたが、後にその発言は、“自分の都合で急にお休みになることはないから安心してくださいね”、というメッセージであった事に気が付いた時、改めてすごい先生だと実感しました。
1回目胚移植→陽性反応でず。「大丈夫!作戦は色々あるんです。まずはとっておきの作戦からためしていきましょう!」
2回目胚移植→微弱な陽性反応は出たが結果化学流産→「着床しかけた証です!あともうひといき!ちょうどこの前の学会で良い薬が紹介されたんです。着床率が上がった報告があるから使ってみますか」
3回目胚移植→妊娠
少しづつ薬や方法をかえていくのは他の病院でもあるかもしれませんが、この先生は話術が巧みで本当にその薬を使えば妊娠できるんじゃないかという期待を持たせてくれるんです。
結果がでるまでの約2週間、ダメかも。と待つよりも、この薬使っているから妊娠しているかも♪というモチベーションを保っていられる方が精神的にしんどくありませんよね。
胚移植の後に、この受精卵を戻しましたよ、と写真をくれるのですがその時の先生の顔はまさにわが子を見るような満面の笑顔なんです。
本当に愛おしそうな眼差しで受精卵の写真を眺め「かわいいですね~」と本気で言ってるときは『先生いっちゃってる~』と少し心配にもなりましたが、それほど治療に全力を注いでくれる先生だったのです。
まだ、書ききれないことはありますが、このクリニックに通う患者は先生がこんなに一生懸命なのに、私達が弱音を吐いてはいられない!と皆それぞれがモチベーションを上げながら、辛い治療に臨んでいるかのように感じました。
看護師の私ですが、出会った先生の中で良い先生だな~というのはあっても、ここまで熱意をもった先生にあったのは初めてでした!
そこで感じたことは、医者の熱意は患者に伝わる!という事です。
不妊治療以外にも、看護師として患者さんに熱意をもって看護することの大切さもこの先生から学びました☆