私は初めの頃、総合病院の産婦人科で不妊治療を始めました。
不妊外来という名目でしたが、出来るのは人工授精まで。体外受精はやっていなかったのです。
この病院では人工授精を６回やりましたが、一度も陽性反応がでることはなく。
このくらいの回数になると、人工授精で妊娠できる確率はがクンと下がるのはネットをみて知っていました。
総合病院の先生からもステップアップした方がいいね、と言われました。
旦那の精子の状態が良くなかったのもあり、人工授精ではお手上げ。というのが説明の様子から感じました。
私も人工授精では時間の無駄と感じ始めていたこともあり、ステップアップに抵抗はありませんでした。
そこで選択に上がった病院は２つ。
ひとつは体外受精もしている総合病院。
もうひとつは県外の不妊治療専門クリニック。
その当時、私は妊婦さんとあかちゃんにとてもナーバスになっていました。
不妊外来でも、たまに妊婦さんがいましたが、それだけで超動揺。
よって即答で不妊治療専門クリニックに決め、紹介状を書いてもらいました。
その選択は大・大・大正解でした。
実はその頃の私は超ネガティブ思考だったのです。
さすがに毎月毎月 頑張る→ダメ を繰り返すと、自分はダメ人間なんじゃないかという否定的な貯金が貯まりに貯まってしまい、鬱の一歩手前でした。
そんな時でした！
旦那とクリニックの門を叩き、絶望的な顔をした私が診察室のイスに座るや否や
先生がこう言ったのです！！
『妊娠できますよ（＾＾）』
で、できますよ！？？
まだ診察もしていないのに出来ますよって言った！？と、私の頭の中はパニック。
でも不思議と、出会って１分もたたないこの先生の言葉を聞いて「先生を信じてダメなら仕方ないか。」みたいな不思議な気持ちになると同時に“やっと心を落ちつけられる場所をみつけた”という安堵感を感じ、泣きそうになりました。
私も一応看護師です。
一般的な医者の説明の仕方を知っています。
一般的な医者は、自分や病院を守る説明をします。
「絶対」や「治ります」は禁句×と言っても良いくらい使いません。
むしろ、治療は100％ではないこと、リスクがあることを初めに説明して同意をもらうことが正解〇なのです。
不妊治療においては「妊娠できます」というのはドクターXの大門 未知子の
「私、失敗しないので」くらいの破壊力です！
むしろ、着床するかは直接手を出せない 神の領域 の不妊治療。
大門 未知子のオペ以上の確率です。それを言っちゃう先生って・・・（驚）
その後も私は度々鬱を発症しますが、、その都度先生の前向きさによって助けてもらうことになります。
私にとって、不妊治療界のレジェンドです。
その伝説の内容は濃すぎるので、また別のところで書きます（笑）
あとは旦那が不妊治療に対して理解し積極的になってくれたのも、この先生のおかげです。
不妊治療と先生との出会いのおかげで旦那は変わりとても支えになってくれました。
私自身も、途中で自棄にならずひたむきに治療と向き合ってこれたのは先生のおかげだと思っています。
治療中はどれだけモチベーションを維持できるかという気力との戦いです。
それほど不妊治療を自分が信頼できる先生にやってもらっているかは大切な事なのです。
私は幸せな事に、その先生の治療方法で2回妊娠するこことができました。
でも中には治療方法自体が合わない人もいます。
実際私も、体外受精５回連続で結果が出なかったら治療方法を変えるために転院しようと思っていました。
でも、それは先生との相性が悪いわけではないので、転院するときに心から「先生、今までお世話になりました。」と言っていたと思います。
良い先生だから、絶対に最後までその先生のもとで治療を続けなければいけないわけではないのです。
大事なのは、その先生のもとで治療している間は、ちゃんと先生を信じて前向きに治療できているかなのです。
これから病院を選ぶという方は、ネットに病院の口コミが出ていますので色々見て選ぶと良いと思います。 みなさんが良い先生と出会えるよう願っています(*^^)/。・:*:・°★,。・:*:・°
