看護師マリノアの人生すべてのことに意味がある

現役看護師マリノアが 看護師 ・ 人間関係 ・ 不妊治療 ・ 夫婦  ・ 美容 に関する事を分析する お役立ちブログです。たまに独り言もあります♪

不妊治療、職場に伝えますか?

私は、伝えませんでした。

 

正確に言うと、直属の上司(師長)のみ、伝えました。

なぜ、伝えなかったかというと、大きく3つ理由があります。 

 

 

【職場に治療することを伝えなかった理由】  

1.治療している事を職場の人に知られたくなかった

こう書くと、ネガティブな感じがしますが、私的には前向きに治療を進めていくための理由でした。

2番の理由と少しかぶるところがあるのですが、仕事の時は治療のことを考えずいつも通りに仕事がしたかったのです。

 

不妊治療』というワードを言うのも嫌でした。

 

それだけ、治療に全力を注いでいたので、家にいる時は基本治療に関して検索をしたり、治療が上手くいくよう日常生活に大変気を使っていました。

 

当時は旦那との会話も治療が中心になって、それで喧嘩もしていました。

 

なので、仕事の時間だけが唯一治療を忘れられる、生き抜きの時間でした。

仕事の時まで、同僚に治療の方はどう?なんて聞かれ、治療の話をしていたら24時間頭の中が治療になってしまい潰れそうなくらいの精神状態だったのです

 

2.治療している事で、気を使ってもらうのが嫌だった  

これもネガティブな理由ではありませんよ。

当時の職場の人間関係はとても良く、きっと私が治療をするといったら多くの人が気を使ってくれることが予想できました。

 

寝たきりの患者が多く、力を使わないと何もできないような病棟でした。

気を使ってもらうのが苦手な私は、常に気を使ってもらう環境になってしまったら、常に恐縮して、そっちの方が疲れるのが容易に想像できました。

 

今思えばとてもリスキーでしたが、当時の私は自分なりに危険がないように調整して力仕事するから、皆にいつも通りに接して!て心境でした。

 

3.治療スケジュールが、勤務調整でいけると思った

唯一、治療している事を報告していた病棟の師長さんには、事情を説明し治療のスケジュールに合わせられるような勤務にしてもらっていました。

心良く協力してくれた師長さんいは本当に感謝の思いでいっぱいです。

 

治療スケジュールといっても、卵子の成長がそう思い通りにもいかないので、例えば体外受精のときは基本夜勤続きにしてもらい、夜勤前でも夜勤の後でも通院できるよにしていました。

当時のシフトは 

    準→深→準→深休み→早出→遅出(13時~21時)→準→深

みたいな、昼間通院の時間を作るために無理やり日勤以外にしている感じの勤務でした。

この時ばかりは、不規則勤務は看護師の特権だと感じました。

 

 

私の場合は報告せず治療を続けましたが、それは治療スケジュールに大きなズレがなく進んだので何とか告げずに出来た感はありますが、デメリットもある選択です。

 

私の周りでも仕事をしながら不妊治療をしている人がいましたが、職場に報告する人が多いように感じます。

 

報告される側になったとき、感じたのは 

勇気があるし、きちんと筋を通している

という、尊敬にも似た感情でした。

 

不妊治療はいつまで頑張れば終了なので、ご協力お願いします!という事がいえません。報告してから何か月、何年も治療が続くことがあります。

それを踏まえた上で報告や、協力のお願いをすることはとても勇気のいる事だと思います。

 

治療中は、急な休みや体調がすぐれずいつも通りに仕事が出来ない時があります。

きちんと職場に伝えておくことで、前もって想定した割り振りが出来たり、万が一その人の体に何かあったときに『あのとき知っていれば・・・』という後悔の念を抱く事はなくなるでしょう。

 

 

【お願い】

職場の人や友人、知人に不妊治療をしている人がいたら、どのような思いで報告してくれたのか、その気持ちを察してあげてほしいです。

あと、心配でも色々詮索はしないでください。

本人から話をしてきた時は、変なアドバイスはいりません。

ただ、話を聞いてあげてください。