今週のお題「桜」
桜の時期になると思い出すのが亡くなった祖父母のこと。
私の実家の隣が公園で、毎年この時期になると桜がとてもきれいに咲くのです。
公園はお花見に来る人で溢れかえっています。
いつもは地元の住人が散歩していたり、子供が遊園地であそんでいるだけのがらんとした公園が、お花見に来る人が車を駐車場に停められず家の周りをグルグルしているのを見ると、このときだけは公園の近くに家があって良かったーと思いました。
すでに亡くなってしまった祖父母のお話をしますと、祖父は昔よくいた頑固じじい、といった感じで普段はとても穏やかで優しいのですが、嫌なものはなんとしても譲りません！祖父は出不精だったので、家族での外出はほとんど拒否でした。
なので、一緒に外食いったり公園で遊んだ記憶もありません。
一方、祖母は若くして胃がんを患い、胃の全摘出をしているので食事で食べられるものが限られています。
そのため、祖母とも外食に行った記憶がありません。
普段の家での食事も、噛み切れないものは口から出すので、みんなとの食事では失礼と気を使い、祖父と２人で自室で食事していました。
そんな祖父母が唯一家族みんなで行ったのが、お花見。
母がお弁当を作り、祖父母と一緒に歩いた公園。
蓙をひいて、みんなで輪になって食べたり桜見たり。
殺風景な公園が一変して、屋台も出てまっすぐ歩けないくらい人が溢れて活気があって。
祖父母もニコニコしていて。
いつもの公園が特別な場所になる、この桜の時期が一番好きでした。
今は桜の時期になると実家に帰り、私の子供達と私の両親とみんなで一緒に公園にいきます。
桜を見ながら祖父母の事を思い出します。そうすると、一緒に歩いてる気がするんですよね。
今年はこれから。
来週か、再来週かな。
祖父母に会いに行ってきます。
