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受精卵との別れ。不妊治療からの卒業

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今週のお題「卒業」

 

先日、不妊治療クリニックから郵便が届きました。

 

封筒の中には『凍結保存物の保存期間の満了のお知らせ』...

 

二人目出産から早4年。

二人目の治療の為に採卵した際に受精卵が数個でき、受精卵2つを残し、二人目を妊娠し出産することが出来たのです。

 

凍結保存している受精卵は共に授精二日目で、その2つをひとつの容器に入れて保存しています。

 

胚盤胞ではないので着床妊娠率としては高いものではないのかもしれません。

ですが、授精してくれたというだけで、それはもう自分の子供みたいなものなのです

 

自分のお腹に戻してあげて、結果がダメでも構わないのです。

冷たい容器の中で “さよなら” するより、ちゃんと私のお腹の中で “さよなら” してあげたい!そんな思いになっちゃうんです。

 

受精卵は着床成立しなければ命とはいえない、という考えの方もいます。

その考えは否定しません。

ただ、不妊治療している人の中では奇跡的できた受精卵に、相当な思い入れしてしまう人もいると思うんです。 私もそのひとりです。

 

いつか絶対にお迎えに行くからね!と思い保存していた受精卵。

しかし、現実はそう簡単ではありませんでした。

 

簡単でない原因は、治療費がない。 ただこのひとつ。

 

今いる2人の子供を養育に必要となる費用。生活費や、住宅ローン返済という決まった出費。

しかし私も夫もフルタイムで働いているので、さらに働いて収入を上げる事は無理に等しい状況。

宝くじでもあたれば、私は仕事を辞め今保存している凍結胚の胚移植にすべてをかけたいくらいです・・・が、そんなことは無理だってことはわかっています。

 

一人目もまだ授かれていなかった頃の自分からしてみれば、贅沢な問題だと思うでしょう。

もし一人目治療の時なら、治療費を作るために借金でもなんでもします。

 

実際、一人目の治療費で貯金は底をつきました。

二人目治療費にあたり、何とか費用を捻出しなければ!と考えた時、思いついたのが退職金!

10年以上働いた病院をスパッと辞め、退職金をすべて不妊治療費にあてました。

それほどまでに不妊治療が最優先でした。

 

今はというと・・・2人の子供を最優先に考え、守りに入ってしまいます。

ローンを組むなら、2人の子供に使ってあげたい。

なんていうとキレイな話ですよね。

 

そんな自分にはっきりと言います。

その言い訳はただの綺麗事

お腹に戻してあげることもできず、もしかしたら私達のもとに産まれてきてくれたであろう命を見殺しにしてしまった、という罪悪感から逃れるための言い訳です。

 

でも今回、凍結胚廃棄を決断しました

これは私自身の決断です。夫も同意したからとかは関係ありません。

 

決断した以上は、前に進むしかありません。

3人目の子供はほしかったですが、自然妊娠する確率はかなり低い私達。

凍結胚の廃棄=3人目諦めた なのです。

 

ずっと、頭の中には3人目の言葉が見え隠れしていました。

子供が3人いたらどんなに楽しいかと想像したこともあります。

 

凍結胚廃棄をもって、私の不妊治療はすべて終了。

不妊治療からの卒業です。

それは一方で、私達の子供は大事な大事な2人の子。という事実を受け止めることが出来た出発の日

 

無いものねだりで、望み始めたら限がありません。

時には捨てる決断をしないといけない時もあるでしょう。

どんなに辛い決断であったとしても、自分が決断をした以上、その先にある幸せを探しながら生きていく方がどれだけ幸せな人生を送れるでしょう!

 

それを私自身が身をもって証明していこうと決めたこの春の話でした・:*:・゚★,。・:*:・゚♪☆・:*:・゚★,。・:*:・゚☆